【2025年】厳選したおすすめ音声入力・認識ソフト8選!選び方を完全ガイド
会議や学習中、必要な情報を素早く記録するのに悩んだ経験はありませんか?録音も有効ですが直感的ではなく、手動でのメモは時間と労力がかかります。そんな時、音声認識ソフトが力を発揮します。音声をデジタルテキストに変換し、効率を大幅に向上させてくれます。
しかし、市場には多種多様な音声認識ソフトが存在し、どう選べば良いのか迷ってしまうでしょう。この課題に対し、本記事では厳選した8つのソフトをご紹介します。それぞれを繰り返し試用し、詳細に検証した結果をもとに、選択の参考となる情報をお届けします。ぜひ最後までご覧ください。
音声認識ソフトとは?
音声認識ソフトは、音声をコンピュータが解析して自動的に文字に変換する技術を搭載したソフトです。
このようなソフトはマイクなどから入力された音声を分析し、事前に学習した大量の音声データと照合することで、話された単語や文章を特定し、デジタルテキストとして画面に表示します。音声認識技術の応用範囲は非常に幅広く、手を使わずに文書を作成する音声入力としての利用をはじめ、スマートフォンの音声アシスタント、会議の議事録作成、動画への字幕付け、さらには障がい者支援技術など、多岐にわたる分野で私たちの生活や業務を支える技術として活用されています。
音声認識ソフトのおすすめ8選
Notta
「Notta」は高性能な音声認識・文字起こしソフトで、日本語・英語・中国語をはじめ、104の言語と多様な方言の認識に対応しています。音声入力ソフトとしても使いやすいです。最大の特長は優れたリアルタイム変換機能にあり、会議や講義、インタビューなどの場面で、音声を録音するとほぼ同時に高精度で文字へ変換されます。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webexなど、主要なWeb会議ツールとの連携にも対応し、会議の開始と同時に自動で音声認識を開始します。
ただし、単語辞書機能は一応備えていますが、固有名詞や専門用語の認識精度は依然として低い傾向があります。周囲の雑音や複数人での発話時、あるいは録音環境が良くない場合には精度が低下し、誤変換が生じることがあります。また、ネット上では本製品のサービスやサポートに関する不満の声も一部で見受けられる点も、ご注意ください。
VoXT One
「VoXT One」は、AI音声認識技術「AmiVoice」と生成AIを活用し、高精度な自動要約機能で議事録作成業務を多角的にサポートする音声認識ソフトです。医療・建設・商談など、幅広い業界の専門用語に対応し、多様な業務シーンでご利用いただけます。搭載された長短期記憶(LSTM)技術により、さらに精度の高い音声認識を実現できます。また、日本語の認識に特化しているため、アクセントやイントネーション、話す速度の個人差に左右されず、性別や年齢を問わず、安定して高精度な認識が可能です。
一方、英語・中国語・フランス語など、日本語以外の言語には対応しておらず、多言語での利用には適していません。また、本ソフトは企業向けに設計されているため、一般の個人ユーザーが導入するにはコスト面や利用環境の面でやや使いにくい点にご注意ください。
Pekoe
「Pekoe」はこれまでに紹介した音声認識ソフトとは異なり、聴覚障がい者向けのコミュニケーションサービスとして設計されています。個人利用として3時間までの無料トライアルができ、会社の皆さんで試してみる場合には4週間の無料トライアルができます。認識精度が高いだけでなく、処理速度も速いため、聴覚障がいのある方との会話をストレスなくテキスト化することが可能です。Pekoeの活用シーンは会議に限りません。例えば、全社イベントのオンライン配信時の字幕表示や、PCで動画を視聴しながら学ぶ際のテキスト化にも有用です。
ただし、Pekoeはほぼ日本語専用に特化していますので、英語や中国語など他言語の認識には対応しておらず、それらの言語については多言語対応型のサービスと比べて効果が限定されます。さらに、Pekoeは企業向けの音声認識ソフトとして、個人ユーザーにとってハードルやコストが高いという点も留意すべきところです。
文字起こしさん
「文字起こしさん」は、英語・中国語・日本語など約30言語に対応した音声認識ソフトです。無料登録するだけで、毎日最大1分の音声と10枚の画像の文字起こしを利用できます。他の音声認識ソフトと比べて、その強みは専門用語への対応力にあります。ユーザーが各分野の専門用語を独自に登録・設定できるため、専門用語の多い会議や議論でも、高い認識精度でテキスト化を実現できます。
ただし、リアルタイムでの文字起こしには対応しておらず、同時通訳のような即時性が求められる場面では不向きです。さらに、編集機能も備わっていないため、変換後のテキストを修正する際には別途手間がかかり、やや不便に感じる場合もあります。これらが必要なユーザーは、選択時にご注意ください。
スマート書記
「スマート書記」は、議事録の自動作成に特化した高性能な音声認識ソフトです。会議が終了した時点で、ほぼ同時に議事録が完成するため、業務効率を大幅に向上させることができます。AIが音声をテキスト化するだけでなく、内容の要約や要点の抽出まで自動で行うため、リモートワークをされている方にも強くおすすめできるツールです。実際、本ソフトを利用することで議事録の作成時間を最大70%も短縮できるとされています。
ただし、「スマート書記」にもいくつか課題があります。例えば、周囲が騒がしい環境では認識精度が低下しやすいこと、話し言葉に頻出する「えーっと」「あの」などのつなぎ音まで拾ってしまうことが挙げられます。さらに、同音異義語や専門用語の正確な識別が難しい場面もあり、そうした場合には変換結果にやや誤りが生じる可能性があります。これらの点について、ご留意ください。
Googleドキュメント
Googleドキュメントは、Googleが提供する文書作成・編集ツールです。そのツールは音声入力ソフトとして広く利用されています。しかし、多くの方はご存知ないかもしれませんが、実はマイクを通した音声をリアルタイムで文字起こしする機能も備えています。そのため、日常的にGoogleアプリやツールを活用しているユーザーにとっては、Googleドキュメントを非常に便利な音声認識ソフトとして利用することもできます。さらに、Googleドキュメントの音声入力で作成したデータは、その場で共同編集や共有ができるため、チーム作業にも非常に便利です。
ただし、Googleドキュメントはあくまで専用の音声認識ソフトではないため、本記事で紹介する他の音声認識ソフトと比べると機能面ではやや物足りなく、全体的にシンプルな仕様となっています。しかし、使用頻度が低い場合や、音声認識の精度にそれほどこだわらないユーザーにとっては、すでに十分実用に足るツールと言えます。
Texter
「Texter」は、多様な形式のファイルに対応した音声認識ソフトと音声入力ソフトです。その最大の強みは、高精度なAIによる音声文字起こしと、画像・動画からの文字変換にあります。句読点や疑問符なども自動で変換されるため、ストレスフリーな文字起こしが実現できます。さらに、高性能なリアルタイム翻訳機能も搭載しており、ビジネスから学習用途まで、幅広いニーズに対応可能です。
ただし、Texterは現在iOS端末にのみ対応しており、パソコンやAndroid端末ではご利用いただけません。また、音声認識の処理中にアプリが不安定になり、文字起こしができなくなる場合もある点にご注意ください。
TopVox
ここまで様々な音声認識ソフトをご紹介してきましたが、それでもまだお気に入りのソフトが見つからないとお困りでしょうか?ご安心ください。「TopVox」も近い将来、音声認識機能の実装を計画しています。
「TopVox」は、音楽・音声の制作・変換・管理を一元化した統合プラットフォームとして、すでに高い評価をいただいております。AI機能分野に特化したプロフェッショナルプラットフォームとして、音声認識をはじめ、AI動画、AI音声読み上げなど、多様なAI機能の順次実装を予定しています。その音声認識機能は、高い精度に加えて、ソフトの使用体験を向上させる各種補助機能も提供される予定です。また、企業向けに限定されている一部の音声認識ソフトとは異なり、「TopVox」は個人ユーザーにも使いやすい設計にこだわり、一人ひとりの利用シーンに合った快適な体験を提供してまいります。
高品質で多機能な音声認識ソフトをお探しの方は、ぜひ「TopVox」の今後の展開にご期待ください。今後の製品は、きっと皆様の期待を裏切らないものと確信しております。
おすすめの音声認識ソフトの比較表
高より分かりやすくご紹介した8つの音声認識ソフトの違いを比較するために、各ソフトの主な機能差を以下の表にまとめました。本表を参考にしていただき、ご自身の用途に最も適した音声認識ソフトをお選びください。
| ユーザー向け | 対応OS | 日本語精度 | 外国語精度 | 操作のしやすさ |
| Notta | 個人/企業 | Webブラウザ/iOS/Android | 高 | 高 | 中 |
| VoXT One | 企業 | Webブラウザ | 高 | 非対応 | 高 |
| Pekoe | 企業 | Webブラウザ/iOS/Android | 高 | 非対応 | 高 |
| 文字起こしさん | 個人 | Webブラウザ | 高 | 低 | 高 |
| スマート書記 | 個人/企業 | Webブラウザ/iOS/Android | 高 | 中 | 高 |
| Googleドキュメント | 個人/企業 | Win/Mac | 中 | 中 | 中 |
| Texter | 個人/企業 | iOS | 高 | 非対応 | 高 |
| TopVox | 個人/企業 | Win/Mac | 高 | 高 | 高 |
音声認識ソフトの選び方は?
適切な音声認識ソフトを選ぶ際には、主に「認識精度の高さ」、「操作のしやすさ」、「予算」の3点に注目する必要があります。
まず、最も重要なのは「認識精度の高さ」です。音声認識ソフトにとって、正確に音声を文字へ変換できることは最も優先すべき最も重要な性能と言えます。
次に「操作のしやすさ」が挙げられます。仮にソフトの操作が複雑であれば、仕事でも日常生活でも、かえって生産性を低下させる原因になりかねません。
最後に「予算」も現実的な検討課題です。限られた予算の中で、最もコストパフォーマンスに優れたソフトを選択することは、非常に現実的な判断基準となります。
音声認識ソフトについてよくある質問
音声入力ソフトと音声認識ソフトに違いはありますか?
音声入力ソフトと音声認識ソフトには共通点も多いものの、その目的と使い方には明確な違いがあります。
音声認識ソフトは主に音声の変換処理に焦点を当てており、会議の議事録作成やリアルタイム翻訳などの用途に広く利用されています。一方、音声入力ソフトは、音声をテキストに変換し、編集可能なデータとして扱うことに特化しています。総合的に見ると、音声認識ソフトは音声入力ソフトの機能を含む、より広義の概念であると言えるでしょう。
音声認識ソフトの認識精度を上げるにはどうすればいいですか?
音声認識ソフトの認識精度を高めるには、いくつかの点に注意することが有効です。まず、普段より少しゆっくり、はっきりと話すことを心がけます。また、周囲の雑音も精度低下の原因となるため、できるだけ静かな環境でご利用になることをお勧めします。さらに、マイクの位置にもご注意ください。音源から離しすぎないようにすることで、音声を確実にソフトに届けることができます。
音声認識ソフトは専門用語や固有名詞を正確に認識できますか?
AI機能の進化により、現在の音声認識ソフトは専門用語や固有名詞の認識精度が大きく向上しています。とはいえ、依然として正確に認識されないケースがあることも事実です。こうした課題を改善するため、多くのソフトには「ユーザー辞書」や「専門用語辞書」機能が搭載されています。あらかじめ専門用語や固有名詞を登録しておくことで、認識精度をさらに高めることが可能です。
まとめ
本記事では、特におすすめできる8種類の音声認識ソフトを詳しく紹介します。これらはすべて実用性が確認された厳選ソフトです。これらの音声認識機能を活用すれば、業務効率化やプライベートな作業において、大きな助けとなります。音声認識ソフトの導入が急務でありながら、選び方に迷っている場合は、今回紹介したソフトを参考に、自身のニーズに合ったものを選ぶことをお勧めします。
また、音楽・音声の制作・変換・管理を一元化した統合プラットフォーム「TopVox」では、近い将来、音声認識をはじめとする多様なAI機能の実装を計画しています。これには、AI文字起こし、AI動画、AI音楽生成などを含まれており、その応用範囲はさらに広がっていく予定です。高品質で多機能なAI音声認識ソフトをお探しの方は、ぜひ今後の「TopVox」のリリースにご期待ください。
また、現在「TopVox」では、主要な音楽配信サービスに幅広く対応したダウンローダー兼コンバーター「TopVox オールインワン音楽変換」をリリースしています。この製品は現在無料で利用でき、「TopVox」に興味があれば、ぜひこの機会に試してみてください。今後の展開にも、きっとご期待いただけることと確信しております。
藤川 直哉
30代前半のAIクリエイティブツール専門ライター。
東京工業大学工学部情報工学科を卒業後、同大学院情報理工学院で音声処理や自然言語処理を専攻し、修士課程を修了しました。音声認識・自然言語処理エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後は生成AIスタートアップでAI音声生成、AI音楽生成、音声文字起こし、AI翻訳、AI動画生成ツールの企画・導入・運用に5年以上携わってきました。TopVoxでは、クリエイターやビジネスユーザーが今日から試せるAI活用ノウハウを、検証結果に基づくチュートリアル形式で発信しています。